そして、決戦へ②
東京への帰り道は、行きと違って結構渋滞しており、東京まで戻るのに3時間位かかってしまいました。レンタカー屋に車を戻したのは20時半を過ぎていました。
帰りの車中で、帰ってからインドカレーを食べようってことを話していたので、レンタカー店近くのインドカレー屋に入りました。そこで私はビール、Sさんはレモンサワーで乾杯。適当につまみながら、これから始まるドラマや映画の話などをしました。
夜も22時を過ぎたころ、(そろそろ切り出さないと遅くなっちまうな)と思い、恐る恐る切り出しました。
私『それでさ、、どうなの?例の件は?』
Sさん『あ、やっぱ、その話なりますよね笑 うーん。。。何ていうのかな…』
私『まだ踏ん切りつかない?』
Sさん『うん…どうしても取引先ってとこが引っかかっちゃうんです。なんか、いまいち想像ができないというか。。』
(まずいな。こりゃフラれる流れだ…)
私『そりゃ俺だって想像なんかできないよ。そう思ってしまう気持ちは分かるけど、でも、あれから1ヶ月以上経ってるし、俺もこれ以上は。。。』
Sさん『そうですよね、ほんとスミマセン。。』
私『途中でやっぱダメだ!ってなったら、その時は逃げてもいいんだよ。それでもダメ??』
Sさん『いやいや、絶対そんなのダメです』
私『前にも言ったけど、それはそんなにこだわり続けるポイントなのか?自分がどうしたいか、じゃないの?』
この後、私はSさんを説くに説きました。しかしそれでも、結局Sさんは首を縦に振ることはありませんでした。
私『よく分かった。まだどうしたらいいか分からないってことだね。じゃあ、もう少し待つよ』
Sさん『ほんとスミマセン。。』
私『ただ、期限は区切らせてもらっていい?二週間だ。』
Sさん『二週間ですね。分かりました。』
私『返事はどういう方法でも構わない。NOの場合は、何も返事せずにそのままスルーでもOKだ』
Sさん『え!それでいいんですか?』
私『ああ。面と向かってはもちろん、LINEでも断るのは気が重いでしょ。俺も直接言われたら結構なショックを受けるから』
Sさん『分かりました。』
私『NOの場合は、今後一切潔く身を引くから。そこからは普通に取引先での関係でやっていこう』
一昔前は、告白してフるときは基本対面でするものだと思っていましたが、結果が同じであれば、もはや方法はどうでもいいと考えています。というか、今は出来るだけフられたショックを減らしたい、という方が勝っています。もうなるべく傷つきたくたくありません。
というわけで、結局この日は結論出ず、返事は二週間以内ということになりました。Sさんは19日から海外旅行に行くらしく、そこでじっくり考えたいと言ってました。
帰り道、思いました。(同じだな、あの時と)と。あの時とは、昨年7月、今年と同じ三連休中日に35歳Yさんに告白したときのこと。Yさんとの別れ際に告白し、同じように返事は保留でした。その後一週間足らずして私は斬られたのです。LINEで一言、「ごめんなさい」でした。(苦え思い出だ。。)否が応でも、あの時のことを思い出してしまい、悪い方にしか考えられなくなっています。
実際のところ、既に私はフられているのではないかと思っています。話している中で直感的に感じたのが、(この人は既に答え決まってて、単に断りづらいだけなのでは!?)ということ。とても、イエスをもらえるような雰囲気は感じませんでした。
そして、はっきり言われました。『恋愛感情はない』と。そんなことはハナから分かってはいましたが、それでも直で言われるとかなり凹みました(+_+)
余裕がない人間であれば、すなわち焦っている状況であれば、自分を好きになってくれて、その人が生理的にNGじゃなければ土俵に上がることができます。しかし、Sさんをみていると、あまり焦っている感じはなく、余裕すら感じさせます。今までのモテ体験がそうさせているのでしょう。話を聞いていると、相変わらず男友達は多そうだし、出会いはありそう。こういう人間には、恋愛感情のない相手には厳しい結果が待ち受けます。
帰宅後、ウィンブルドン男子テニス決勝で、私の大好きなR.フェデラーとジョコビッチの試合がやっていました。この試合に私の今の勝負を投影し、(フェデラーが勝ったら、俺はこの勝負に勝つ!)と祈って観ていましたが、5時間の死闘の末フェデラーは敗れました(>_<) 流れが悪い…
ただ結果はどうあれ、Sさんに対しては、やれることはやりきったかなという変な達成感があります。伝えたいことや思いなどは全て吐き出しましたし、結果ここでフラれたとしても後悔はありません。単に、縁がなかっただけと思える気がします。そしてフラれた時は、もう今度こそSさんを追いかけることはありません。
返事の期限は来週末。あと一週間。後は、座して待つのみ。